ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地

 ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、今日一度きりの上映を知って観てきた。やっと。クレジットにはシャンタル・アンヌ・アケルマンとあったけどアンヌがあったの知らなかった。

寝不足気味だったのもあって途中で寝てしまったが特に後悔はない。映画のアパートの呼び鈴のジャーッという音で起きた。シャンタル・アケルマン、一晩中という映画でもたしか寝てしまったがあれも扉を激しく叩く音で目が覚めた(音の効果、折り込み済みでは…この辺で起きてもらお的な)。

デビュー作品の街を離れてを観た後では女と台所の組み合わせは不穏。デルフィーヌ・セリッグがとにかく真面目に家事をする。ヒールのある靴で室内を歩き、離れる部屋はこまめに消灯。定まったルーティン。自らの意志に拠るのか、社会が強いる圧なのか、どっちなんかなあ、どっちもだよな、その区別なんてつけられないただひたむきな身体性で営まれる丁寧な暮らし。


どうでもいい奴にオーガズムをもたらされるというの、真面目なひとにはキツいだろうなあと思う。どうでもいい奴(顔すら出ない)のやる気のない動きで。ジャンヌという女性を痛ましいと感じた。そのときまでただ真面目に、彼女が生きる社会を生きていただけだ。経済社会の等価交換でしかない行為。


映画は3時間20分。終わりは唐突にやって来る。

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